音楽サークルで使えるギター演奏のアドバイス~ミュージックレポート

東京の音楽サークルを紹介するミュージックレポート

音楽サークルで使えるギター演奏のアドバイス

社会人音楽サークル、セッションバーの紹介を行っているミュージックレポートでは、 ギターの演奏から入門についてのアドバイスも記載しています。 これから音楽サークルやセッションバーに参加を考えている方には役立つ内容になっているかと思いますので、 よろしければ参考にしてみてください。

ギターの種類

アコースティック・ギターは生ギターとも呼ばれ、電気増幅をしな くても音を出せるギターのことをいう。しかし、一口にアコースティ ック・ギターといっても実際にはいろいろな種類が存在するので、こ こでいくつかのタイプを紹介しよう。

フラット・トップ・ギター

一般的にアコースティック・ギターというと、このタイプをフラット トップとは「表板が平ら」という意味だ。 老舗マーチンが開発した大型ボディのドレッドノートが有名だが、 トリプル・オー、ダブル・オーなど比較的小型のタイプも バランスの良さと手軽さで近年人気が高い。これらのギターはドレク ドノートよりもショート・スケールナットからブリッジまでの長さが短い ギターのことになっていて、比較的テンション(弦の張力)も弱いが、 000ボディにドレッドノートのロング・スケールを採用したOMモデルも ある。ボディ・サイズや材質の組み合わせにより各ギターのサウンドの特 徴が決定される。マーチン、ギブソンといった老舗ブランドの他、テイラー、 コリングス、サンタ・クルーズ、グレーベンといったニュー・ブランドの ギターも完成度が高く、注目されている。

アーチド・トップ・ギター

表板が盛り上がったタイプのギターが アーチド・トップ・ギターだ。サウンド・ホ ールは普通F字形で、弦はテール・ヒー スで止めてあり、ブリッジは固定されて いないこともある。弦のテンションや音の 伝達がフラット・トップ・ギターと異なるた め、独特のリハープ感が生じる。ピッ ク・ギターとも呼ばれ、主にジャズ・ギタ リストに好まれている。エレクトリック化さ れているものも多い。

ガット・ギター

ナイロン弦を張ったギターの総称で、 厳密に分けるとクラシック・ギターとフラ メンコ・ギターがある。ピックを用いたハ ードなプレイやチョーキングを多用するプ レイには不向きだが、バランスの良いソ フトで丸い音色はスティール弦では出せ ない味わいがある。クラシック、フラメン コの他、ポピュラー、ボサノバ、フュージ ョンなど多くの分野で重宝される。

リソネイターギター

金属の共鳴板(リソネイター)を響かせることで独特のサスティーン と音量を生み出すのが、リソネイター・ギターだ。ボトルネック/スライ ド・プレイ(左手の指にはめた金属やガラスの筒を弦の上で滑らせて 演奏する奏法)に特に効果的で、ハワイアンやブルース・プレイに用い られることが多い。ボディ自体は木製のものと金属製のものがありサ ウンドはやや異なる。ナショナル社製とドブロ社製のものが有名だが、 近年ではコピー・モデルも見受けられる。

12弦ギター

その名のごとく12本の弦が張ってあるギター。通常の6弦に加え て、3~6弦には1オクターブ高い弦を、1~2弦にはユニゾンの弦を張 ってある。奏法は6弦ギターとさほど変わらないが、弦が多い分ネッ クの幅も広く、2本まとめて押弦しなければならないので弾きこなす には熟練がいる。しかし、6弦ギターでは出せない広がりのあるサウ ンドが魅力だ。主にリズム・ギターに用いられるが、フィンガーピッキン グやボトルネック/スライド・プレイで効果的に用いるギタリストもいる。 以上の各タイプの他にも数多くのバリエーションが存在する。例え ば、オベーション、タカミネに代表されるピック・アップやプリ・アンプを 内蔵したエレクトリック・アコースティック・タイプ(通称エレアコ)や、ハ イ・フレットが押さえやすいカッタウェイ・ボディなどだ。 これら多くのギターの中から本当に気に入ったギター、一生付き合 えるギターを見つけ出すのは難しい。自分の目指すスタイル、サウン ドがはっきりしないとダメだし、ある程度ギターを弾きこなす腕がない とその善し悪しも判断できない。

ギターの弦について

アコースティック・ギターの弦は一般的に1、 2弦にスティールのプレーン弦、3~6弦にステ ィールの芯線の周りに巻き線を巻いたワウンド 弦を用いる。弦はワウンド弦の種類によって次 のように分けられる。

●ブロンズ弦
普通アコースティック・ギターの弦というと、このブロンズ弦を指す、 ブライトで迫力あるサウンドが特徴。リンの少し混ざったフォスファー・ ブロンズ弦はツヤのあるサウンドがウリで持ちもいい。

●ニッケル弦
巻き線にニッケルを使った銀色の弦。ブロンズ弦より指当たりはソ フトに感じるが、生音はややレンジの狭い薄い音となる。もともとエレ クトリック・ギター用なので、サウンド・ホールにはさむマグネチック・夕 イプのピックアップでの反応はよい。僕はリソネイター・ギターに愛 用している。

●コンパウンド弦
芯線と一緒にナイロンやシルクなどの素材が巻き線で巻かれた弦。 指に非常にソフトで初心者向きだが、パワフルなサウンドは出せな い。しかし、コンパウンド弦を指定したギター(例えばマーチンO-16NY) などでは、ガット・ギター的なソフトなサウンドが生まれ、効果的だ。


ブロンズ弦やニッケル弦はゲージ別にセットで売られている。 太さによってセットには名前が付いているが、実際にはメーカー によって多少差があり、正確な太さはインチで表示される。 当然、太いゲージの方が迫力ある音を出せるが、弦の張りが強く 押さえるのに力がいるので細かいプレイには不向きだ。細い弦はそ の逆がいえる。どのゲージを用いるかは目指すプレイ・スタイルやサ ウンドによって異なるが、ライト・ゲージが一般的だ。 なお、コンパウンド弦はエクストラ・ライトと同じくらいの太さだが、も っと柔らかく感じる。

正しいギターの弦の張り方

弦は消耗品だ。長く使って古くなった弦は、響きが悪くなるばかり か、チューニングも合わせづらくなる。常に良い音でプレイできるよう に早めに交換しよう。弾く量によっても異なるが、目安として2週間~ 1ヵ月に1回は交換したいものだ。 弦の交換は音のバランスの点から、特別な場合(張り替えてすぐ1 本だけ切れた…など)を除き6本セットで行うこと。 弦の張り替え作業にあると便利なのがワインダーとピン抜 き。ワインダーはペグを楽に回せるので弦をはずすときと巻 き上げるときに重宝する。ブリッジ・ピンが抜けないときにピン抜きが 役立つが、ワインダーにその機能が付いたものもある。

ギターの持ち方

堅苦しい決まりがないのがアコースティック・ギター。フォームも フレイヤ一によってかなり差がある。このページを参考に自分に合 ったフォームを見つけよう。

右膝に乗せる方法

アコースティック・ギターのプレイで一般的なのがこのフォーム。右肘 をリラックスさせてギターにかけ、手首がサウンド・ホールの少し横に くるように自然におろす。左手をネックから離してもギターが動いたり せず安定していることが大切。これができていないと、左手の移動 の多いプレイが不正確になりがちだ。椅子が高いときなどは足を組 めばよい。

左膝に乗せる方法

クラシック・ギターで採用されている左 膝と右膝の問にギターを置くフォーム。両 肩の高さが揃うため疲れにくく、人工ハ ーモニクスなどピッキングす る(弦をはじく)位置を変えてもギターが ずれにくい。また、リソネイター・ギターの ようにボディが重いギターでも安定させや すいというメリットがある。 ルックスの点で女性には不向きといえ るかもしれない。

ストラップを用いる方法

立ってプレイするときに絶対必要なのがストラッスギターの位置が 高過ぎず低過ぎず、座って弾く場合とあまり差を感じないようにストラ ップの長さを調節することが大切だ。 ストラップの留め方には2種類ある。エンド・ピンともう一方をヘッド に結び付ける方法と、エンド・ピンともう一方をネック・ヒール部分に打 ったストラップ・ピンに留める方法だ。後者の方法だとストラップがプ レイの邪魔にならず、ギターの安定感もいい。なお、座って弾く場合 にストラップを用いるプレイヤーもいる。

ギターのチューニングの方法

ギターを弾く上で絶対に避けて通れないのがチューニングだ。い かにすごいテクニックを用いても、チューニングが狂っていては聴 き苦しいものになってしまう。一度合わせても弾いているうちにず れてくることがあるので、常に自分の出している音に耳を傾け、正し いチューニングを心掛けるようにしてほしい。ギターのレギュラー・ チューニングは、開放弦で譜例のようになっている。 順序は『ハーモニクス→音→ピッチを合わせる』となるが、 ハーモニクスの音が消えてしまわないうちに素早く行わなければなら ない。 5弦を合わせたら、その5弦を基準に他の弦のピッチを合わせて いく。これについては実音で合わせる方法と、ハーモニクスで合わ せる方法の2通りがあるので覚えておこう。

※ハーモニクスでチューニングする注意点
音が上がり過ぎたときは、一度合わすべき音より下げて、上げなが ら合わすようにすること。下げながらチューニングを合わせると、弾 いているうちに狂う率が高くなる。

実音で合わせる方法の場合、弦を押し上げて押さえていたりして 左手の押弦が不正確だと正しく合わせられない。

比べる2音を同時に鳴らしてしまうと、高低関係が分かりにくい。ポ ン・ポンと並べて弾いてじっくり聴き比べよう。

2音の音程が微妙にずれていると、音にうねりが感じられる。特に ハーモニクスを用いたときに感じ取りやすい。このうねりがなくなって 仲びていない新しい弦は、一度合わせてもすぐに狂うので、 安定するまで繰り返して合わせること。

ハーモニクスの出し方

ギターは開放弦やフレットを押さえて出す実音の他に、ハーモニクスと呼ばれる 音も出せる。チューニングするときに必要なので、その出し方を覚えよう。 もっとも出しやすいのが12フレット。例えば5弦の12フレットの真上の位置で、左 手の指で軽く弦に触れる(押さえない)。その弦を右手でピッキングした直後に左 手を離してみよう。そのとき出る“ホーン”という音がハーモニクスだ。左手を離す タイミングが難しく、早すぎると出ないし、遅すぎるときれいにハーモニクスが残らな い。慣れないうちは左手を離すのが早すぎるため、往々にして開放の実音が鳴っ てしまう。少しゆっくり目に離すのがコツだ。 多用されるハーモニクス・ポジションは12、7、5フレットの上だ。他に4フレット、9 フレットなどでも出すことができる。

チューナーでチューニングを合わせる

チューナーは視覚的にチューニングを確認できるので、初 心者でも確実に合わすことができる。エレアコを使っている人はエレ クトリック・ギターのようにライン人力もできるので、騒がしいところでも チューニングできる利点がある。通常のアコーステイック・ギターを使 用している人は、チューナーがマイク内蔵かどうかを確認して買うこ とが大切だ。 チューナーにはレギュラー・チューニング専用のものとクロマチック・ タイプの2種類ある。オープン・チューニングを用いる人は後者の方が 便利だが、初心者のうちはどちらでも大丈夫だろう。詳しい使用方 法はそれぞれのチューナーの説明書を参照してほしい。 チューナーの場合オクターブ低く合っていても、メーター上は合う。 正しい高さがどれくらいか、あるいはテンション(弦の張り具合)がど れくらいか分かっていないとベロンベロンに合わせてしまうことになる。 逆にオクターブ高く合わせようとすると弦を切ってしまうことになる。上 げても上げても合わないときは上げ過ぎている可能性もあるので要 注意だ。 各弦の音程の関係を知る意味でも、また耳を鍛える意味でも、実 音やハーモニクスによる方法もできるようにしよう。

ギターの指板と音の関係

アコースティック・ギターは、コード・フォームやパターン中心で覚えるのが早道だが、それ ゆえに自分の出している音をよく分かっていない人も多い。ゆくゆく は覚えなければならないことなので、ここで各フレットと音の関係につ いて触れておこう。 まずは音楽を構成する12音の関係(譜例)を覚えておこう。隣合う 音はすべて半音関係になっていて、ドレミでいうとミ(E)とファ(F)、シ (B)とド(C)の間が半音になっている。 ギターのフレットは半音間隔で打たれているので、開放弦の音が 分かれば全フレットの音がおのずと判明するはずだ。 ハイ・ポジション(指板上のボディ寄りのポジションのこと。通常5フレット辺りより上のことを 指す)の音を確認するときは、1フレットからいちいち数えないで、ポジ ション・マークを参考にすると便利だ。ポジション・マークは、通常3、 5、7、9、12フレットのネックの横、および指板上に付けられている。 指板上の音名は丸暗記しようと思ってもなかなか覚えられないが、 チューニングに関連づけると比較的覚えやすい。例えば5弦5フレットは4弦開放と同音だからD音、4弦5フレットは3 弦開放と同音だからG音…というふうに。これでもう4、5フレット近 辺の音名は覚えたことになる。 弦をひとつ飛ばしての同音関係も確認しておこう。1弦開放のE音 と同音は3弦9フレット、2弦開放のB音と同音は4弦9フレット、3弦開 放のG音と同音は5弦10フレット、4弦開放のD音と同音は6弦10フレ ット。これで9、10フレット近辺の音名も分かった。 12フレットの音は、開放のオクターブ上の音なのでこれもすぐに分 かるはず。 これだけでもかなりのポジションの音名を覚えたことになる。考え なくてもその音を理解できるようになるのが理想だが、それはプレイ しながら徐々に覚えていけばいいだろう。

TAB譜

ギターの弦に見立てた6本の線の上に、左手で押さえるフレット・ ポジションを数字(開放弦はO)で書き込んだ楽譜。 TAB譜の6本の線は、ちょうどギターを抱えてネックをのぞき込んだ 状態と同じで、上から順に1、2、3、4、5、6弦を表す。単に押さえる ポジションだけでなく、五線譜のようにリズムを表すこともできる。 マスターするとかなり複雑な曲でも初見で弾くことが可能となる。 TAB譜は、弾いている音名を理解できるように五線譜と併用する ことが多い。また、6本線の上ではなく7本線の問(6つのスペース) に数字を書くシステムのTAB譜を用いる場合もあるが、いずれも慣 れれば違和感なく読めるはずだ。 TAB譜の数字を見て、指板における位置がとっさに判断できるよう になると、驚異的に初見による読譜力がアップするが、その際ポジ ションだけでなく、できればその音名も理解しておくのが理想だ。

基本のコード

アコースティック・ギターのプレイは、まずコード(和音)・フォーム を覚えることから入るのが一番だ。形としてそのフォームを覚えてし まい、コード・ネームを見て反射的に押さえられるようにしよう。これ がまず第1段階だ。これをクリアした上でいろいろな味付けをして いくことになる。基本コードは大きく分けてオープン・コードとバレ ー・コードのふたつのタイプに分かれる。 開放弦を含んだロー・ポジションのコードをオープン・コードといい、 アコースティック・ギターのプレイでは中心的に用いる。左手はネックを 握り込むようにして押さえる。

バレー・コード

左手の人差し指を仲ばして全弦を押さえるコード。残りの指の押 さえ方でいろいろなタイプのコードになる。そのフォームのままネックを 移動してハイ・ポジションで押さえることもでき、ハイ・コードとも呼ばれ る。左手の親指はネックの後ろで支え、手首を前に出すように押さえ るのがコツ。決してオープン・コードのように握り込んではいけない。 オープン・コードからコード・チェンジする場合には、手首を柔らかく 用いないとスムーズに移れない。 ギターを弾ける誰もが苦しんだ経験をもつバレー・コード。弦のテ ンションの強いアコーステイック・ギターでは特にハードだ。焦らず気 長にマスターしよう!

弾きこむほどギターは良い音になる

いいアコースティック・ギターは弾き込むほど音が良くな る。これは表板の繊維質の状態が振動によって変化するためだ。 弾き込まれたオールド・ギターがいい音なのは、単に材質のた めだけではないのである。しかしながら、オールド・ ギターはビックリするような値段が付けられていて手が出な いことも多い。ならば、自分のギターをどんどん弾き込んで、 自分の手でもっといい音のするギターにしよう。

コード・フォームを覚える注意点

コード・フォームを覚えるときには、あるひとつの指から順番に押さ える癖を付けないで、すべての指を同時に押さえられるようにしよう。 でないとコードに関係のない音を出してしまったり、滑らかなコード・ チェンジができないことになる。押さえ方の形を手が覚え込んでしまわなければならない。 コード・フォームを瞬間的に押さえられるようになったら、次はどれか1本の指を先に押さえておいて、 次に残りの指を加える練習もしてみよう。これは、コード・チェンジのとき、前後のコードで共通となる指 を離さずに、他の指だけを移動させる練習になる。この練習をする ときには、どの指からでもできるように練習しなければならない。さも ないと、特定の指からコードを押さえる癖を付けてしまい逆効果にな ってしまう。

基本コードの練習

各コードの押さえ方とその読み方を覚えよう。同じアルファ ベット表記でも、この場合はコード・ネームである。音名(C音、D音 …etc)と混同することのないように。 まずは各コード・フォームを先に述べたように瞬間的に押さえら れるように練習する。このとき、各弦の音がクリアに出ているか確 認すること。押さえている指が隣の弦に触れていたり、押さえる場 所がフレットから離れ過ぎていると、きれいに音が出ないことが多 いので注意が必要だ。 各コードを押さえられるようになったら、今度は譜例のようにコー ド・チェンジを加えて弾く。親指で各コードのベース音からポロロ~ンと弾いて、 そのコード・サウンドを1小節伸ばす。 なるべくその小節ギリギリまでコードを押さえて次のコードにチェン ジし、しかもリズムが狂わないように気を付けよう。 では、各コードの響きを感じ取りながら練習に入ろう。

CとAmは、薬指だけ動かせばチェンジできる。このようにコード・ チェンジするときには、共通の指はそのままにしてできるだけロスを少 なくするのがコツだ。

Dm→G7は人差し指を残したままチェンジする。G7→Cは押さえて いる指に共通なポジションはないが、中指と薬指の関係が同じなの でその関係を崩さないで移動させる。

Gは小指を用いるこの押さえ方を覚えよう。先々応用が効く。C→ D7は人差し指を残したままチェンジできる。D7→Gのように共通の指 がない場合は頑張るしかない。

EmとAmは中指と薬指の関係が同じなので、その関係を崩さな いで移動させる。EmとB7は、中指を5弦2フレットに残したままチェ ンジできる。

A7とD7は、中指と薬指の関係が同じだ。A7とE7は共通する指は ないが、中指がひとつ隣の弦へ移動する点に着目する。こういう場 合、中指の移動は最短距離で。

Aの押さえ方はたくさんあるが、先々いろいろな点で便利になるの でこのフィンガリングを覚えよう。人差し指が中指と薬指の間に入り 込むちょっと変則的なフォームだ。

バレー・コードのFが初登場。先に述べたように手首と親指の位置 に注意すること。すぐにマスターできなくても心配いらな い。いずれは必ず押さえられる。

BmはFと似たようなフォームだが、中指、薬指、小指の押さえる弦 がずれているので注意しよう。また2フレットをバレーするので、左手 の位置を少しずらすことになる。

Dm7は1、2弦だけをバレーする。人差し指の第1関節を伸ばして 押さえないと1弦の音が出ない。Fmは中指を人差し指に添えて補 助するとクリアな音を出しやすい。

バレー・コードの中で一番さえにくく、マスターに年月を要するのが このBb。これができてから次に進もうとしていると時問がかかり過ぎ るので、クリアに出なくても先に進もう。でも練習は続けるように。

耳コピで行うリードギター

ギターの上達法として、耳コピという手段があります。この方法は、ギターをできるだけ自分が出したい音に近づけるための手段でもあります。 本来ギターというものは自分の出したい音を出すために演奏するわけですが、コードやスケールなどに縛られると、 自分の出したい音というよりは決まりに沿った演奏のみの形が固まった演奏になりがちです。 このようなガチガチに固まったギターの演奏から脱却するためには、耳コピでの演奏が重要になってきます。 ギターに限らずベーシストの方にもオススメなやり方なのでよろしければ実践してみてください。 まず耳コピのやり方としては、 1つの音から単音でスタートして、スライドさせながら音をずらしていく練習方法です。 はじめは、自分の知っている簡単な曲などを真似してみると良いでしょう。 慣れない間はどうしても次に出したい音が高いか低いかわからなくなりますが、 頭の中で次の音が高い音か低い音かを想像しながら練習してみましょう。 とにかくこの段階では慣れが必要なので、ひたすら次の音の高低差を意識しながら練習してみましょう。 実際にカラオケなどで歌を歌ってみると好きなように歌えますが、一つ一つ出したい音の高さを意識するということはあまりないことです。 この練習を積み重ねれば、徐々にではあると思いますが、少しずつ自分が歌を歌うように楽器が演奏できるようになるかと思います。 少なくとも長い道のりだということを肝に銘じておいた方が得策です。 しかし、この作業は決して自分の努力を裏切る作業ではありません。 地道な積み重ねではありますが、行動を理解する以上に、自信のつくり出したい音を楽器にすぐにフィードバックできるということは実に会館であり、 奥行きのある作業であると思います。ある程度の練習期間を積み重ねると、神殿練習以上にやりがいや楽しみを見出せる方はギターの虜になるかと思います。 初めのうちは、スライドだけの作業では物足りず、弦の階層を変えたりすることも多くなるかと思いますが、 そこはしばらく我慢して、スライドに徹して自分の出したい音がどれだけ高いをとか低いよとかを認識する作業に努めましょう。 この作業を積み重ねていればあなたも必ず自分自身が出したい音をギターで表現することができるようになるでしょう。 そうすれば他の方々からの注目もひときわ高くなり、社会人音楽サークルや音楽セッションバーで主役になれることも遠いしではありません。 またこの練習方法のメリットとして、ただ音楽を耳でコピーするだけにとどまらず、自分自身が作りたい音楽を作り出すための第一のステップになることも間違いありません。 曲作りのポイントとしては、いちばん高い音と、もしくは低い音を目安に次に出したい音を探していくと自分が作り出したい曲に近づける、音楽作成のプロセスを踏むことができます。 この作業は、プロのミュージシャンでも行っている作業でもあります。コードから音楽を探すとなるとリズムや進行などもありきたりになってしまい退屈なものになりかねません。 その作業を避けるためにも耳コピでの次に出したい音の探し方が重要となってきます。 なかなか始めのうちは慣れなくてイライラすることも多いかもしれませんが、 1ヵ月ほど少しずつでも練習をしているうちに自分が出したい音が次はどの音なのかということも理解できるようになってくると思いますので、 なかなかやりがいのあるレッスンかと思います。 以上がギターでの単音からの自分の作り出した用途の入門とさせていただきました。 私の友人でもギターを始めて、ひたすら理論や理屈から演奏を楽しみたいと願いながら練習している方もいますが、 なかなか身を結ばず、遠回りしているように見えます。これから演奏楽しみたいというギタリストの卵の方々にも、 この辛い経験から編み出したシンプルでわかりやすい上達への近道をお教えできればと考えここに記載させていただきました。

アルペジオ奏法について

アルペジオとはコード・フォームを押さえておいて、その音を分散 させてバラバラに弾く奏法。この奏法は左手の指が他の弦に触れ ていたり、しっかり押さえていないときれいに弾けないので、コード・ フォームを正確に覚えるいい練習にもなる。 音楽サークルなどでバッキングが既に演奏されているときに、 既存のバッキングに被せても雰囲気が変わるのでオススメ。

右手のフォームとピッキング

親指は関節を曲げないで横に開き、人差し指~薬指は関節を軽 く曲げ、担当する弦にほぽ直角になるように構える。 親指は指を伸ばしたまま押し出すようにその側面でピッキングす る。関節を曲げて引っ張るように弾くと抜けのいい固い音は出せな い。人差し指~薬指はできる限り弦に対して直角に当たるようにす る。さもないと効率よくピッキングできないばかりか、余計なノイズを出 すことにもなってしまう。このとき、弦に対して深く指を入れすぎない ことも大切。ピッキングの際には手首が動かないよう注意すること。

右手の爪とピック

ツメの長さは音色に影響する重要な問題だ。自分の好むスタイル や音色がはっきりしないことには決定できないが、あまり伸ばしすぎる どキンキン”した音になってしまう。またツメの弱い人の場合は割れ やすくなるし、管理も大変だ。 人差し指、中指、薬指のツメは、1~1.5mm程度伸ばすだけでも クリアな音を出せるので試してみてほしい。親指は、きちんとしたフォ ームが身に付いていればほとんど伸ばさなくても十分弾けるが、弦 に当たる左側だけを少し伸ばしているプレイヤーもいる。 中には右手の指のツメをまったく伸ばさないで、耳あたりのよい独 特のサウンドを生み出しているギタリストもいる。しかし、強いタッチ が必要で、マスターするにはかなり努力を要するスタイルだ。 ベース音をしっかり出すため、親指だけにサム・ピックを付 けるギタリストも多い。他の指の音とのバランスを考慮しながらピッキ ングしなければ逆効果なので注意しよう。

アルペジオ奏法の練習

いろいろなパターンのアルペジオを覚えよう。決して速く弾く必 要はなく、ゆっくり確実に弾けることが先決。あえていろいろなコー ド進行を取り入れたが、最初はひとつかふたつの進行に決めて練 習してもよい。最終的にはどんなコード進行でもできなければならない。 練習の際に、右手のフォームを意識することも大 切だ。フォームが崩れていないかチェックするには、鏡の前で練習 するのも方法のひとつ。是非とも正しいフォームを身に付け、きれ いな音色で弾くことを心がけてほしい。 セッションバーや音楽サークルでは優しい音を出すのに大変重要な役割を持つのが アルペジオ奏法。これができるか出来ないかで周りからの視線も変わってくるだろう。

フィンガーピッキング

右手の親指、人差し指、中指の3本の指を用いて弾 くところから付けられたネーミング。アルペジオと違い、 親指が特定の2本の弦を交互に弾いてノリを作る点 が3フィンガーの特徴(譜例)。高音部にメロディを組 み入れてギター・ソロに発展させることもできる。 また、2フィンガー、4フィンガーといったバリエーション もあるが、まずはこの3フィンガーを覚えよう。

右手のフォームとピッキング

基本的にはアルベジオのときと同じだが、親指を多用する3フィンガ ーの場合、右手を安定させるために小指もしくは薬指を表板に付け るプレイヤーも多い。この際、あまり力を入れて指を 表板に付けるとピッキングに影響するので、あくまでも軽く置くことが大切。 フォームとピッキングに関するその他の注意点はアルベジオのときと同じだ。

右手の爪とピック

これも基本的にはアルペジオの場合と同様だが、3フィンガーの場 合は親指を多用するため、速いピッキングがやりやすいサム・ピックを 使うプレイヤーが多い。当然、指ごとの音のバランスには気を配らな ければならない。また、サム・ピックに加えてフィンガー・ピックを併用す るプレイヤーもいるが、スムーズなサウンドを得るにはかなり熟 練を要する。フォームや、弦に当たる指の角度が悪いとノイズを出す ことにもなる。 プラスチック製と金属製のものがあるが、指にフィットさせやすい金 属製がポピュラーだ。これらピック類は単に音を大きくする目的だけ で用いるのではなく、それらから得られる独白のサウンドのために用 いるので、最初のうちは用いる必要はない。

フィンガーピッキングの練習

それでは3フィンガー・ピッキングのいろいろなパターンを練習しよう。 ここに挙げた10種類のパターンは、どれもベーシックなもの だが、まずはこれを完全にクリアすることが、その先の発展に必要不可欠となる。 アルペジオのときと同様で、最初から速く弾く必要はなく、ゆっく りと確実に正しいピッキングを覚えていくことが重要だ。特に、3フ ィンガー・ピッキングの練習では、その要ともいえる親指のリズムを 十分に意識してプレイするよう心がけよう。アルペジオと3フィンガ ーの違いを把握するためにも大切なことだ。各パターンとも、マスターできたら、 違うコード進行に当てはめて弾くことで、より確実に身に付けることができる。

コードストローク

コードをフラット・ピック、もしくは指でまとめて弾いてリズムを刻 む奏法。あらゆるパターンをマスターすれば、この奏法だけでもか なり変化に富んだプレイができる。コードのネタ数が少なくても、 このストロークのリズムが増えるだけで、一気に雰囲気の広がりを表現してくる。 音楽サークルでバッキングを楽しみたいギタープレイヤーは、 様々なストロークで表現しながら演奏を盛り上げてみよう。

フラット・ピックを用いる場合

歯切れの良いリズムを刻むにはフラット・ピックを用いるの が一番だ。フラット・ピックの持ち方は人によってクセがあったりする が、一般的なのは人差し指を軽く曲げ、その第1関節から指先にか けての側面にピックを乗せ、その上から親指の腹ではさみ込むフォーム。 弾いているうちにピックがずれてしまわないようにしっかりと持つが、 手首にまで力が入るとスムーズなストロークができない。 手首を柔らかく使うことが変化に富んだストロークに対応するポイントだ。 ピック・ガードがあるからといって、それに当たるようには弾かないこと。 ダウンとアップしたところの写真を参考に感じをつかんでほしい。

指でストロークする場合

アルペジオや3フィンガーなどのフィンガーピッキングとストロークを切り替えてプレイするときには、 指でのストロークができると便利。 ピックを持っているようなフォームで人差し指の指先を用いる方法や、 オープン・ハンドにして、ダウンに人差し指~薬指のツメ側、アップに 人差し指の内側を用いる方法がある。いずれの場合も手首を柔ら かく用いる点はフラット・ピックを使う場合と同様だ。 サム・ピックを使う人の中には、サム・ピックをフラット・ピックのように はさんで弾く大もいる。この方法は、リードを弾いたりするときには有 効な手段だが、ストロークを弾くには余りお勧めできない。弦に対す る当たりをコントロールしにくく、良い音がしないからだ。

カッティング

カッティングは、ストローク・プレイをよりリズミックにし、ノリを出す大切なテクニックだ。 文字通り音を短く切るのだが、右手による方法と左手による方法があり、どちらもマスターしたい。

●右手を用いたカッティング
ダウン・ストロークの直後に、右手の手のひらの小指側で全弦に触 れて音を消すテクニック。リズムの中にスムーズに組み込んで弾ける ようになるにはかなり練習が必要だ。楽譜ではスタッカートで表すこ とが多い。

●左手を用いたカッティング
特にバレー・コードで用いるのがこの左手による方法。ストローク の直後に左手の力を抜いて音を消す、このとき左手が弦から離れな いように気を付けよう。バリエーションとして、ストロークと同時に力を 抜き「チャッ」という完全なミュート音(音程の感じられない音)を出す 場合もある。16ビートのような細かいリズムでいろいろなタイミングに組 み入れると効果的だ。 オープン・コードでも左手でカッティングできる。この場合は、左手 の力を抜くときに指を寝かせて他の開放弦に触れるか、押弦に用い られていない余った指で弦に触れてカッティングする。

コードストロークの練習

いろいろなパターンのコード・ストローク を練習しよう。アルベジオなどに比べて左手 の押さえが甘くても何とかサウンドになる…なんて思っていたら大間違い。 コードはストロークのときでもしっかり押さえてきれいな音で弾こう。 案外、ギターを練習している人は、出来るだけ多くのコードを覚えようとはじめは考えるが、 ストロークの練習は出来るだけ早い段階で練習を行った方が効果的です。 音楽サークルなどで、ドラムや他の楽器とセッションで合わせる場合には、 ストロークのリズムをドラムに合わせて弾くことが重要になる。 まずは周りの音を聞いて全体のリズムを把握した上で、ストロークの動きを自分で解釈してストロークのリズムを決めよう。

カーターファミリーピッキング

カーター・ファミリーという1920~30年代に活躍したフォーク・グ ループの女性ギタリスト、メイベル・カーターが編み出したところか ら付けられたネーミング。右手の親指でベース音やベース・ラン、メ ロディを弾き、人差し指でコードをストロークしてリズムを刻むとい う奏法で、カントリーやブルーグラスのリズム・ギターには欠かせないものだ。 カーター・ファミリー・ピッキングは指を使う方法とフラット・ピック を使う方法がある。いずれの場合もベースやメロディの単音を強 めに弾き、ストロークは1~3弦あたりで非常に軽く弾くことが大切だ。コツは以下の通り。

●親指と人差し指を用いる場合 親指で弾く単音をしっかり出すためにサム・ピックを用いることが多い。 人差し指に力が入っているとダウン・アップをスムーズにできないのでリラックスさせよう。

●フラット・ピックを用いる場合 シングル・ノートのリード・ラインやコード・ストロークにつなげて弾くことができ、 音量の点でも申し分ない。しかし手首を柔らかく使わないとスムーズに弾けない。

カーター・ファミリー・ピッキングの練習

できれば指とピックの両方のアプローチで練習しよう。 これは他の奏法にもいえることだが、最初のうちはいろいろなアプローチを学んだ方がいい。 その中から最終的に自分のスタイルが作り出せるはずだ。

カポタストの使い方

カポタストは通称カポとも呼ばれ、アコースティック・ギター・プレイでは非常に重宝する、なくてはならない小物だ。 使いこなせるとレパートリーの幅もぐんと広がる。カポはゴム式、ネジ式、テコ式などいろいろな方式のものが市販されているが、 いずれにしてもギターの指板のカーブにフィットするものを選ぼう。私の個人的なおススメは、アメリカのSHUBBというメーカーのもの。 簡単にセットできチューニングも狂いにくい。 特殊なカポとして、特定の弦だけを選んで押さえることのできるサード・ハンド・カポというものもある。

バレーコードとカポタスト

カポタストを理解するには、まず音楽を構成する12音の関係を頭に入れておくことが大切だ。 12音の関係はコード間でも応用できる。バレー・コードを把握するときには特に分かりやすい。 すなわちEコードを知っていればF、F#(Gb)、G、G#(Ab)…EmをもとにFm、F#m(Gbm)、Gm、G#m(Abm)…、 AmからはA#m(Bbm)、Bm、Cm、C#m(Dbm)…など、フレットを移動するだけでいろいろなコードが作り出せる。 カポタストを用いるときも、同様にこの関係を用いて理解する。 例えば3フレットにカポを付けた状態でDを押さえればFであるとか、4フレットに付けてDmを押さえればF#mであるというよう なことは、頭に入っていないことには把握できない。

カポタストのいろいろな使いかた

カポタストはキーを上げる機能がある。1フレットに付ければ半音、 2フレットに付ければ半音ふたつ、すなわち全音…というふうに、 プレイするキーやコード・フォームはそのままで曲のキーを上げること ができる。したがってこのように低くて歌いにくいという場合は、カポ があれば簡単に解決する。歌いやすい高さになるポジションを見つ けてカポを付ければよい。そのときのキーは、カポをいくつ上げたかで分かるはずだ。 ただし、カポを付けるのは5~7フレットくらいまでにした方がいい。 それ以上高いポジションにカポを付けると弾きにくいし、音も軽くなっ てしまう。そういう場合は、カポなじ1オクターブ高く歌ってみよう。そ れで高すぎるようなら次のケースを実行すればよい。 ①弾き語りをしようとしたら、キーが高すぎて歌いにくい これは単純にカポを付けて解決する問題ではなく、プレイするキー 自体を変えなければならない。例えばGのキーのプレイを、同じく馴 染みの深いキーであるCに移調するとすると、半音7つ下げることになる。 用いるコードも全部半音7つ分下げる。 6フレットまでの間で歌いやすいポジションを探じ(カポをし、半音7 つ下げたコードでプレイすればよい(7フレットではGのキーに戻る)。 ②楽譜集のコードではバレーが多く弾きにくい をもとに半音いくつ分下げれば馴染みのあるキー(CやG)にな るかを調べ、すべてのコードをその分下げる。下げた半音の数の分 カポで上げれば、曲のキーはそのままでバレーの少ないオープン・コ ード中心のプレイに変えることができる。 ③どうもこのアレンジはストレッチが多くて左手が疲れる 離れたポジションを指を広げて押さえることをストレッチといい、ク ラシック・ラグなど高度なギター・インストゥルメンタルでは使用されるこ とも多い。このような場合は、カポを用いると左手の負担が軽減され る。カポによってフレットの間隔が少し狭くなり、弦高も少し下がるた めだ。2フレットくらいにカポをするだけでかなり楽に感じる。ただし ハイ・ポジションまで用いるアレンジではカポを付ける位置を考慮しな いとポジションが足りなくて弾けなくなってしまうこともある。 ④プレイするキーを変えてサウンドを変えたい 例えばGのキーで歌を作ったけれど、6弦の開放を活かせるEの キーのサウンドでアレンジしたい。このような場合もカポがあると 便利。下げた半音の分、カポで上げてやれば曲のキーは変えなくて済む。 その他、2台のギターでアンサンフリレするときに1台だけカポを用い てプレイするキー(コード・フォーム)を変え、音に広がりを持たせたり、 とにかくいろいろな場合に応用的に用いることができる。

カポタストの注意点

※弦を指板に垂直に押さえ付けるようにカポを付けること。弦がフレ ットと平行な方向に押し上げられたような状態でセットされていると、音程が不正確になる。

※カポを付けた状態の開放弦の音が、全弦クリアに出ているかチェックすること。

※カポを付けたとき、必ずチューニングをチェックすること。

※カポを移動するときは一度外してからにすること。セットしたまま引きずると、 チューニングが不正確になるしネックにもよくない。

カポを使わないギタープレイヤーも多いので、無理して使う必要は無い。 音楽サークルなどで、大人数で演奏する場合、人によってはギターの押さえている位置を見ながら演奏する人もいるので、 そういう人たちにとっては分かりにくくなる可能性もあるので、使いたい時は少人数での演奏に使用しよう。

メジャースケールエクササイズ

リード・プレイではメロディを弾くので、 左手の各指を独立させて弦を押さえることが必要となる。コード・ フォーム主体のプレイしかやったことがない人はどうしても左手の 指が固いので、まずはメジャー・スケールを用いて指を慣らすこと から始めよう。

オープンポジションスケール

開放弦を用いるスケールをオープン・ポジション・スケールという。 まずは、左手の負担が少ないこのスケールから入ろう。 C音を主音とするメジャー・スケール、すなわちCメジャー・ スケールだ。ゆっくり弾いてみよう。そして、このスケールの隣どうしの 各音の関係(全音=半音ふたつか、半音ひとつか)は譜例の下に記 したようになっていることを理解しよう。 12音の関係からも分かるはずだ。 この関係が分かれば、例えばGのキーではどうなるのかも分かる。 Gのキー、すなわちGを主音とするメジャー・スケールでは、譜例2の ようにF音に#を付けることで、Cメジャー・スケールと同じ音程関係 の音の並びにすることができる。 同様に、他のすべてのキーも、どの音をシャープあるいはフラットさ せればよいか分かるはずだ。代表的なメジャー・キーのオープ ン・ポジション・スケールをダイアグラムであげておく。この各スケール を低い主音から弾き始め、最高音までいき、そこか ら逆に最低音まで下がり、再び上がって、最初の主音で終わるよう に弾いてみよう。 左手の押弦は、1フレット=人差し指、2フレット=中指、3フレット= 薬指、4フレット=小指が基本だ。譜例3にCのキーでの例をあげて おくので、各キーでやってみてほしい。こういったスケール練習のとき にも、リズムを感じながら弾くことが大切だ。

表現をつける左手のテクニック

リード・プレイにおいては、メロディやアドリブのリード・ラインを 表情豊かなものとするために、次のようないろいろなテクニックを 用いる。

ハンマリング奏法

その名のごとく左手の指で弦を打ちつけて音を出すテクニック。1回のピッキングでふたつの音を出すことができる。 打ちつける瞬間のスピードが遅いと音が消えてしまう。 ふたつの音のバランスに気を配ろう。 なお、ハンマリング・オンのバリエーションとしてタッピングがある。 これは右手のピッキングなしで左手のハンマリングだけで音を出すワザ だ。タッピングした指の腹でミュートすると、スムーズなスラー・サウンドになる。

プリング

ハンマリング・オンの逆で、弦を引つかくように指を離すことで音を出すテクニツク。 ハンマリング・オンよりも難しいワザで、単に指を上げるだけではクリアな音は出ない。 かといつて引つかくことを意識し過ぎると他の弦まで鳴ってしまうので注意。

スライド

弦を押さえたまま指をすべらすように移動し音程を変化させるテクニック。 移動させる途中で押さえている指の力が抜けてしまうと、音が消えてしまうので注意すること。 バリエーションとして任意のフレットからスライド・アップさせたり、スライド・ダウンさせながら適当 なところで音を消してしまうなどがある。 なお、指にスライド・バーをはめて弾くボトルネック奏法のこともスライドというので混同しないようにしよう。

ビブラート

歌と同じように、ギターも伸ばした音にビブラートをかけることで、 そのフレーズを“歌わせる”ことができる。楽譜にはあえて表記しないことが多く、 プレイヤーの感覚で用いる。ビブラートには次の2通りのかけ方がある。

●縦方向(フレットに平行)にかけるビブラート
細かいチョーキングの連続によって音を震わせる方法。フリレース やロックでは一般的なビブラートだが、アコーステイック・ギターではか なりの練習を要する。

●横方向(弦に平行)にかけるビブラート
クラシック・ギターでよく用いられる方法で、押さえているポイントを 支点に左右に手首を振る。繊細なフレーズや曲で用いるととても効 果的だ。

ペンタトニックスケール

アドリブを取るとき非常に有効なスケールとして、ペンタトニッ ク・スケールがあげられる。ペンタトニック・スケールとは5音音階 のことで、民族音楽、民謡などで用いられることも多い。いろいろ な種類のペンタトニック・スケールが存在するが、ここではロック、 カントリー、ブルースなどのアドリブに利用されるメジャー、マイナ ー、ブルースの各ペンタトニック・スケールを見ていこう。それらの 関係を把握することが大切だ。

マイナーペンタトニックスケール

マイナー・スケールは基本的に、同じ調号のメジャー・スケールの主音を1音半下にしたものだ。 どちらもスケールを構成する音は同じで、スタート音が違うだけ、ということになる。この関係を平行調とい いう。 この平行調の関係はペンタトニック・スケールでも同様だ。すなわ ちGメジャー・ペンタトニック・スケールの構成音=Eマイナー・ペンタトニック・スケールの構成音、ということがいえる。

ブルースペンタトニックスケール

前述したメジャー・ペンタトニック・スケールとマイナー・ペンタトニッ ク・スケールが理解できていれば、フリレース・フレーズは簡単に弾け る。マイナー・ペンタトニック・スケールをメジャー・キーに用いればよ いのである。すなわち、Eマイナー・ペンタトニック・スケール=Eフリレー ス・ペンタトニック・スケール、ということができる。

ペンタトニックスケールの活用例

結局、Gメジャー、Eマイナー、Eフりレースの各ペンタトニック・スケー ルの構成音は同じなのである。主音の位置を把握していれば、指グ セ的にアドリブを取れる非常に便利なスケールということができる。 ペンタトニック・スケールのアプローチは、メジャー・キーのフレージ ングにおいて特に有効な手段となる。なぜならメジャーとブルースの ふたつのペンタトニックを組み合わせて使えるからだ。 始まりは、Cメジャー・ペンタトニック・スケールを用いたカントリー風 の明るい曲想だが、2ndコーラスで一転してカレージーなフィーリング になる。ここでCブルース・ペンタトニックに切り換えているのである。 この手法はよくアドリブで用いられているので各自CDなどで研究してほしい。 実際のアドリブでは各ペンタトニック・スケールをもとに経過音を加えたり、 そのときのコード・サウンドやテンション・ノート(簡単にいうとサウンドに色を付ける基本コード構成音以外の音)を取り入れたり、あ るいはまったく別のスケールを用いることだづてある。 しかしリード・ギターに馴染みのない人は、まずペンタトニック・スケールを用いたフレージングを完全に身に付けて感覚的にアドリブを取れるようにしよう。

発展的なフレージング

前後のベース音の流れや、特殊な効果を出すために、 ルート(CコードならC音)以外の音をベース音として用いるコードをベース指定コードと呼ぶ。 コード内の音をベースに指定するものとコード外の音を指定するものがある。 表記方法は人によってまちまちで、例えばベース音にD音を用いるCコードの場合、C(bassD)、C(onD)、C/Dな どの表記方法がある。最後のC/Dのように分数で書かれたコードは、ジャズなどではポリ・コードといって分母もコードを表す場合があるので注意すること。

オープンハイコード

開放弦を含んだハイ・コードをオープン・ハイ・コードと呼ぶ。 押弦したハイ・ポジションの音と開放弦の音の絡みでアコーステイック・ギター独特の効果的なサウンドを作り出すコードだ。 厳密なコード・ネームを付けるとかなりややこしくなる場合もあるが、実際の押さえ方はシンプルなことが多い。 この種のコードはコード・ブックにも出ていないので、最終的には自分独自のオープン・ハイ・コードを作り出せるようになることを目指そう。

クロマチック奏法

クロマチック奏法は別名メロディック奏法とも呼ばれ、メロディ音を 必ず弦を変えて弾くことによって、ハープのような滑らかな効果を生 む奏法だ。もともとはフリレーグラス・バンジョーのテクニックで、ビル・キ ースが得意としてポピュラーになったが、今日ではギタリストにも広く 取り入れられている。クロマチックとは半音進行のことを指すのだが、 この奏法の場合メロディが必ずしも半音関係とは限らない。 クロマチック奏法では弦の高低関係が不規則になるため、右手のフインガーピッキングにかなり順応性が要求されることになる。 また、左手のフインガリングは場合によってはストレッチを含み、ポジション・チェンジは必ず開放弦を弾くとき、というのが原則になる。

ボサノバ風リズムバッキング

ボサノバは、もともとサンバがジャズの影響を受けて生まれたブラジ ル音楽だ。2小節単位で繰り返される独特のシンコペーションの効いたリズムは、ポピュラー・ミュージックのリズム・パッキングとしても盛んに 取り入れられている。一般的にはガットギターで演奏されることが多いが、スティール弦のアコースティック・ギターでも演奏可能だ。 人差し指~薬指で弾く複音のバランスに気を付けて次の譜例を弾いてみよう。 自然(ナチュラル)・ハーモニクスチューニングのところで用いたハーモニクスは、実際の演奏でも効果的に利用することができる。 ただし細かく等分するほど音は小さくなるので、アコーステイック・ギターのプレイで実際に使えるのはせいぜい1/5くらいまでだろう。 なお、12フレットを境にブリッジ側にも対称的にハーモニクス・ポイントは存在する。 各ポジションで出せるハーモニクスの音程は、12フレットで開放弦の1オクターブ上、7フレットで押弦で出る音の1オクターブ上、5フレットで開放弦の2オクターブ上、4、9フレットで押弦で出る2オクターブ 上の音になっている。

人工ハーモニクス

今まで見てきたハーモニクスは自然ハーモニクスと呼ばれるが、こ れに対し人工ハーモニクスと呼ばれるワザがある。これは左手を押 弦に用い、そのポジションより12フレット上のハーモニクス・ポイントに 右手の指で触れて、右手の他の指でピッキングするという方法だ。こ の方法だと押弦したポジションのオクターブ上の音はすべて出せることになる。 右手の用い方は、人差し指でポイントに触れ親指でピッキングする方法が一般的だが、 中指や薬指あるいは小指でピッキングするプレイヤーもいるのでいろいろ試してみて自分に合った方法を見つけてほしい。

ギターの教えの最後に

以上で音楽サークルでギターを楽しむポイントをまとめました。セッションバーや社会人音楽サークルでギターを演奏する場合、少し頭に入れておくと演奏がスムーズになるかもしれません。 また、音楽サークルによっては丁寧に教えてくれるところもありますので、初心者の方々はそちらで実際に教えてもらいながら演奏するのもいいのではないでしょうか。
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